講師:嘉田由紀子 (滋賀県知事)
日時:2007年10月20日(土) 13:40~15:00
場所:成安造形大学 本部棟三階ホール
滋賀県にとってかけがえのない琵琶湖との共生。それがいつごろからどうして失われてしまったのか、そしてそれを取り戻すために、自然の一部でもある人間として私たちが今すべきことは何か。嘉田先生には、琵琶湖の水を中心とした環境問題を語っていただきました。これまでの滋賀県下や世界各地におけるフィールドワークをとおして、滋賀の地が「狩猟採集時代、農耕時代、工業時代、情報時代と、人類の歴史の多様性が凝縮された世界的に珍しい地域社会」であることに気付かれた経緯に始まり、自然との共生のキーポイントが「もったいない」という日本文化特有のことばに凝縮されること、また地球温暖化が琵琶湖にも既に影響を落とし始めていることなど、大きな環境問題を生活に直結した分かりやすい視点からご講義いただきました。
報告者:小嵜善通 (成安造形大学教授 近江学研究所研究員)