11月12日(土)、【キャンパスが美術館】ライトギャラリーで開催中の「仰木  水と記憶のコスモロジー展」の関連企画として「仰木のくらしワークショップ『食』」が開催されました。
ワークショップは大きく3部に構成され、11:30から「ふれあい青空市」、13:00から「食文化聞き取りワークショップ」、14:30から「納豆餅づくり」とかたちを変えながら仰木の「食」をテーマとして行われました。
「ふれあい朝市」では、毎週日曜日に仰木で開催されている青空市を招待して、学内で朝採り野菜や棚田の新米、棚田の酒米でつくった地酒などが販売されました。地域の方やこの日行われた近江学研究所の公開講座に参加された方々で賑わいました。
「食文化聞き取りワークショップ」では、現在近江学研究所の研究活動として取り組んでいる「仰木ふるさとカルタ」制作プロジェクト(担当:永江弘之研究員、大岩剛一研究員、大原歩近江学研究所職員、加藤賢治研究員)の学生が、仰木学区老人クラブ連合会の方々を招いて聞き取りを行いました。今回は特に「食」をテーマとしましたので、懐かしい食べ物の話がたくさん出てきました。特に蜂の巣を見つけて蜂の子(蜂の幼虫)を採り、炊き込みご飯として調理した「蜂の子ご飯」の話や、スノウという12月に行われる祭礼の時に作られる納豆餅の話など興味深い話をたくさん聞くことができ、学生たちは必死でメモをとっていました。
「納豆餅づくり」では、実際に仰木でとれたもち米で、お餅つきをして納豆餅をつくり、聞き取りの参加者や、一般参加者に振舞われました。もちろん納豆は自家製。スーパーで販売されている納豆とは違い、ほろ苦く独特の風味があり、それを挟んだ納豆餅は想像と異なりおいしいお餅でした。
好天にも恵まれ、良いかたちで地元仰木の方々と学生たちの触れ合いの場がつくれました。「仰木ふるさとカルタ」の制作はまだまだ途中です。完成が非常に楽しみですが、完成したときにはまたこのような触れ合いの場で発表報告会を開催したいと思います。

報告:近江学研究所研究員 加藤賢治