調査・研究
地域学研究の試みは近年日本各地で活発に展開されています。それらの研究の目的は地域の歴史文化の掘り起しから、地域の活性化、地域連携などさまざまです。
本研究所では、滋賀県固有の文化資源を多角的な視点で掘り起こし、それぞれの分野の専門家・研究者が検証し、研究を深めます。その研究成果を報告・発表し、広く情報共有することで、「近江」という風土や文化の中に、変わらずに残るかけがえのないものを探り出し、21 世紀の社会にどのように結びつけるかを探求します。そして、それらが本学の教育・研究の核である「ものづくり」や「美」の概念と響きあい、活かしあうさまざまな取り組みを実践していきます。
研究プロジェクト
2025年度 研究テーマ
講
近江学研究所では、2023年度から「『惣・座・講』研究プロジェクト」としてさまざまな種類のコミュニティを取り上げ、人々のつながりを多角的に見つめてきました。「惣」は、地縁・血縁のコミュニティを、「座」では職人や商人、芸能など生業(なりわい)のコミュニティを、そして、最終年の「講」では、信仰に基づきながら、その場に展開する楽しみや、助け合いのつながりについて検証していきます。
お伊勢参りや愛宕詣、大峯山へ参るなどの伝統的な「講」。近代に入り、集落の風習となって今に伝わっている形式的な「講」。さらに現代の、信仰から離れ特定の地域に限らず、いわゆる趣味趣向が一致するものが集まる「講」。そこには、日常の疲れを心身ともに癒す機能とともに互助や共助という、生きていく上で無くてはならない要素が含まれ、大切なコミュニティであることが理解できます。今年度は「講 つながりのコミュニティ」をテーマに研究活動を進めていきます。
研究者一覧(50音順)
木村至宏 (成安造形大学附属近江学研究所顧問)
石川 亮 (成安造形大学芸術学部 教授・附属近江学研究所研究員)
加藤賢治 (成安造形大学芸術学部 教授・副学長・附属近江学研究所副所長)
真下武久(成安造形大学芸術学部 准教授・附属近江学研究所研究員)
田口真太郎 (成安造形大学芸術学部 講師)
ほか数名
成果発表 文化誌「近江学」第 17 号(2026 年 2 月 10 日発刊予定)
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真野の庚申講|『成安造形大学附属近江学研究所紀要』第10号から転載
調査・研究・制作協力
近江学研究所は、学内外から様々な依頼を受けて、講演・執筆・校閲・取材・制作などを行っています。
制作協力
・「大津北観光・健康ウォーキング MAP&BOOK」コース選定、地図制作コーディネイト、歴史解説(2014年度)
・「仰木イラストマップ」制作学生指導・監修(2015年度)
・『松明・結の伝承‐近江八幡の火祭り文化』デザイン、原稿寄稿、取材協力(2015年度)
・ 日吉大社 境内案内絵図「日吉山王宮曼荼羅」制作学生指導・監修(2015年度)
・ 日吉大社蔵 長沢芦雪筆「猿図絵馬」復元模写、制作学生指導・監修(2015年度)
・「MUSUBU 地図 Ver.2.0」制作(2016年度)
・「旧東海道案内看板」デザイン計画、学生指導(2016年度~)
・びわ湖放送「琵琶湖まんだら」テレビ・ラジオ番組制作協力(2023年度~)
執筆・寄稿・校閲
・季刊誌『湖国と文化』連載
・『歴史街道』連載
・滋賀県近江文化発見・発信事業「はっけん!近江文化」プロジェクト冊子『近江路』校閲(2019年度)