仰木学区文化祭にて研究プロジェクトの展示をしました!
2010年11月5日
11月2日(火)~4日(木)、大津市仰木学区文化祭(主催:仰木学区文化協会)が大津市太鼓会館にて開催されました。近江学研究所では、前期(4~7月)に仰木(平尾地区)にて行なった近江学研究プロジェクト「里山〜水と暮らし」の「棚田の水系調査」成果について調査内容や、調査まとめの水系マップなどをまとめ、ポスター展示しました。文化祭では地元の子どもたちからお年寄りの方まで幅広い方が来られており、会場では、研究していることを初めて知ったよと声をかけていただいたり、棚田の水分配の難しさや、昔は子どもながらに農作業に役割があったとお話しくださるなど、反響がありました。地域に広く公開できる機会をいただくことができました。仰木学区文化協会、仰木市民センターの皆様ありがとうございました。
第2回近江学フォーラム現地研修「琵琶湖四島をめぐる」が実施されました!
2010年10月26日
10月16日(土)、近江学研究所主催「近江学フォーラム」会員限定の現地研修が行われました。
参加者71名、午前9時30分大津港出港、天気は快晴、琵琶湖汽船エコクルーズ船「megumi」で琵琶湖に浮かぶ四島(沖島・白石島・多景島・竹生島)をめぐりました。案内役は近江学研究所木村至宏所長。いつもの木村節も快調で四島をめぐりながら各島の解説や琵琶湖の民俗について詳しく語っていただきました。あまり上陸する機会がない多景島では、日蓮宗の「南無妙法蓮華経」という題目が彫られた題目岩を見学しました。
秋の一日、琵琶湖を満喫しました。
三井寺国宝特別公開プロジェクト始動!
2010年10月6日
10月2日(土)小嵜善通近江学研究所研究員によるプロジェクトが始まりました。これは大津市歴史博物館の20周年記念企画展「大津 国宝への旅」に三井寺さんと協力して行なうもので、会期中展示できない三井寺の国宝建築物を本学の学生が受付や解説を行なうというプロジェクトです。この日は現地を訪れ、三井寺執事長 福家俊彦氏から解説を受け、特別公開に備えました。
特別公開日
10月31日(日)国宝光浄院客殿公開
11月7日(日)国宝勧学院客殿公開
11月14日(日)国宝光浄院客殿公開
11月21日(日)国宝勧学院客殿公開
いずれの日も時間は10:00~16:00
大津市歴史博物館開館20周年記念企画展「大津 国宝への旅」
平成22年10月9日(土)~11月23日(火・祝) 大津市歴史博物館にて
公開講座「琵琶湖観光の過去・現在・未来」開講しました
2010年10月2日
講座名:琵琶湖観光の過去・現在・未来
日 時:平成22年10月2日(土) 10:40~12:00
場 所:成安造形大学 聚英館三階 聚英ホール
講 師:中井保氏(株式会社 琵琶湖汽船 代表取締役社長)
前回に引き続き、少し前の歴史として、琵琶湖観光の今と昔が紹介されました。お話しいただいたのは琵琶湖汽船株式会社 代表取締役社長の中井保先生です。120年を超える歴史を誇る琵琶湖汽船株式会社の貴重な映像と写真を中心にその歴史が紹介されました。
始めは湖上交通として鉄道連絡船や運送業として活躍していた琵琶湖汽船は、明治27年(1894)から方向性を転換、湖上遊覧船を就航させ、大正3年(1914)には「竹生島めぐり」が開始、昭和5年(1930)にマキノスキー場開設に伴ってスキー船が就航するなど早くも琵琶湖観光時代に突入した。昭和57年(1982)には大型外輪船ミシガンが、平成2年(1990)には大型客船ビアンカが就航し、湖上に異空間を演出するという新しい観光のあり方が提案された。そして、平成21年(2009)にエコクルーズ船megumiが就航し、琵琶湖にとけ込み、琵琶湖をじっくりと眺めるという形式の琵琶湖観光が今まさに始まった・・・。中井先生は琵琶湖汽船の歴史を辿りながら琵琶湖観光を語られ、まとめとして滋賀県の観光のあり方を問う観光論にまで及びました。
最後に琵琶湖観光の発展のためには、生物多様性をはじめとして琵琶湖が持つ特有の観光資源の価値を再認識し、「琵琶湖ブランド」を確立して世界に発信すべきであると熱く語られました。
報告:近江学研究所研究員 加藤賢治
近江学フォーラム会報「近江通信紙Vol.4」発行しました
2010年10月1日
「近江通信紙」はフォーラム会員と研究所を結ぶ機関紙にあたるものです。
トップページに今年、20周年を迎えた大津市歴史博物館館長の松浦俊和氏のインタビューを掲載するなど中身もより充実しました。フォーラム会員の皆様からの身近な情報やエッセイなども掲載していきたいと思います。ご寄稿お待ちしております。
「近江通信紙」VOL.5は来年4月発行の予定です。
公開講座「旧江若鉄道と湖西線」開講しました
2010年9月25日
講座名:旧江若鉄道と湖西線
日 時:平成22年9月25日(土) 10:40~12:00
場 所:成安造形大学 聚英館三階 聚英ホール
講 師:木津勝氏(大津市歴史博物館 学芸員)
今回は大津市歴史博物館学芸員の木津勝先生に今から40年前というちょっと昔の近江の話をしていただきました。木津先生は平成18年、大津市歴史博物館の企画展「ありし日の江若鉄道-大津・湖西をむすぶ鉄路(みち)-」を企画され、この日はその企画展を回想しながら、解説いただきました。
講演では、鉄道ファンや江若鉄道株式会社のOBの方々、また周辺住民から寄せられた貴重な映像や写真がたくさん紹介され、会場全体が懐かしい雰囲気に包まれました。
話は湖西の鉄道計画に始まり、立ち消えになった鉄道計画や鉄道が敷かれるまでの住民の夢、議会での議論など湖西の鉄道に対する周辺の人々の想いが話され、その結果として誕生した江若鉄道株式会社の歴史が紹介されました。
最終的には近江今津まで開通する江若鉄道ですが、江州(滋賀)と若州(福井)を結ぶという社名にまでうたわれた夢がかなわなかったことも事実で、今も昔も大きな資本が必要となる鉄道敷設の難しさも述べられました。その夢は現在JR湖西線というかたちで実現していますが、今もなお今津と若狭方面を結ぶ鉄道の計画があることが紹介され、湖西の鉄道がまだまだ成長し発展するという夢が確認できました。
報告:近江学研究所研究員 加藤賢治
「大人組 Kansai 10月号」に近江学研究所 木村 至宏 所長のインタビューが掲載されました。
2010年9月18日
「大人組 Kansai 10月号 琵琶湖を游ぶ 歩くを知る靴と出会う」に、近江学研究所 木村至宏所長のインタビューが掲載されました。
ぜひご一読ください。
発行:株式会社プラネットジアース
定価:780円(本体743+税)
比叡山ライトアップ根本中堂をヨシの灯りで演出!
2010年7月23日
7月21日 今年で14回目となる比叡山の夏のライトアップ(8月11日~15日)に本学の学生が参加することになりました。
根本中堂の中庭をヨシの灯りで演出するというものですが、本学のヨシの造形に注目いただいた比叡山のご依頼ですばらしい機会を与えていただきました。
この日はどのような演出になるか学生、教職員が根本中堂の中庭に集合し、比叡山の山本光賢参拝部長様をはじめとする関係者にプレゼンテーションをしました。
「みのりの庭」と名付けられた源氏物語に由来するタイトルのことや、塔の存在をテーマに比叡山の信仰や思想を形として表現したという展示コンセプトをデザイン科磯野英生教授が解説をされました。続いて実際に制作に携わった学生たちがそれぞれのこだわりやテーマを紹介し、このプレゼンテーションを取材に来られた新聞記者の質問に答えていました。
まだまだ、模型の段階ですが、世界遺産を舞台にすばらしい灯りの展示が行なわれる予感を強く感じました。
報告:近江学研究所研究員 加藤賢治
木村所長白洲正子を語る!
2010年7月22日
7月20日 この秋に滋賀県立近代美術館では『白洲正子展』(10月19日〜11月21日)が開催されます。この展覧会は近江を愛し『近江山河抄』『かくれ里』などの名著を執筆した随筆家白洲正子をテーマに近江の文化財を紹介する企画展です。それに先立ち、滋賀県立近代美術館の友の会のメンバーさん対象に近江学研究所木村至宏所長が『白洲正子の近江山河抄をめぐって』というタイトルで講演されました。
当時高価であった『近江山河抄』の初版本を手にした時の感動を語られながら、その一節を朗読され、白洲正子の魅力を約60枚のスライドを交えて紹介されました。
報告:近江学研究所研究員 加藤賢治
博物館学芸員課程一泊研修が行われました!
2010年7月5日
7月3日/4日と本学博物館学芸員課程の一泊研修が行われました。恒例となっていますこの行事は「本物を見る」をテーマに滋賀県内の国宝を中心とした文化財を現地で見学するというものです。学芸員課程が主催し、担当教員が引率しますが、行程の企画と解説等は木村所長を中心に近江学研究所が全面的に協力しています。
初日は三井寺(園城寺)の国宝「光淨院」「勧学院」「金堂」を見学し、午後は彦根城歴史博物館を訪れました。夕刻長浜のホテルに入り、そこで1時間のレクチャーの後、夕食となりました。2日目は長浜の黒壁美術館と長浜曳山博物館を見学し、午後湖北十一面観音を訪ねました。
始めは少し緊張気味の学生さんたちでしたが、非公開の国宝の文化財を目の前にしてより緊張感が増し、そこから新たな興味関心が湧いたようでした。平安時代の仏像、中世後期の建築物、近世絵画、近世の武具や工芸品、近世から現代にかけての民俗、現代ガラス工芸など日本文化のあらゆるジャンルを網羅した研修となり、参加した学芸員課程の学生さんたちは疲れを忘れて満足そうでした。
近江学研究所研究員 加藤賢治