連続公開講座 細居源悟氏「ー土人形の魅力小幡人形ー」報告
日時:2015年6月13日(土)10:40~12:10
場所:成安造形大学 聚英館3階 聚英ホール
講師:細居源悟氏(小幡人形九代目当主)
対談:加藤賢治(近江学研究所研究員)
タイトル:「近江~かわいらしさのかたちー土人形の魅力 小幡人形ー」
6月13日(土)、連続公開講座「近江のかたちを明日につなぐ」シリーズの2回目の講演会を
東近江市五個荘町にて小幡人形を製造販売を継承し、9代目となる細居源悟さんをお迎えして開催しました。
対談は、加藤賢治研究員が行ないました。
はじめに、加藤賢治研究員から、小幡人形の作られてきた東近江市五個荘町を訪ね、小幡人形の地域での広がりや細居家の歴史について紹介されました。郷土玩具として全国に広がった「土人形」。その元になったといわれる伏見人形についてなど、時代の移り変わりとともに変移してきた郷土玩具の歩みについて解説されました。
そして、後半は、細居源悟さんに、小幡人形のひとつひとつのいわれについてお話いただきました。
先代の細居文蔵さんの制作作業をビデオ上映から小幡人形の作業工程について解説いただき、
小幡人形の絵付け作業もご披露いただきました。
※詳細な報告は後日行います。
【講演内容】
東近江市五個荘小幡町の旧中山道沿いに、享保年間(1716~1736)から郷土玩具「小幡人形」の製造販売を継承する工房があります。
現在その工房を守り続けるのが初代安兵衛から数えて九代目となる細居源悟さん。土人形の元祖といわれる伏見人形の系譜を継ぐ小幡人形を制作するただ一人の職人です。
講座では、細居さんの工房をそのまま大学に移し、人形づくりの現場を再現しながら、土人形の歴史や、種類、そのあたたかさと、かわいらしさなど、小幡人形を紹介しながら、今に伝えられる土人形そのものの普遍的な魅力をひも解きます。
【細居源悟氏 プロフィール】
1939年滋賀県東近江市小幡生れ。‘59年彦根工業高校機械科卒、近江織物(株)入社。‘65年親会社のテイジン、伊藤忠に出向、海外事業部に配属。海外技術指導員を体験。‘89年会社生活の傍ら8代目の父の作業を見習う。‘91年九代目襲名。‘92年年賀切手に「桃持猿」採用。‘95年年賀はがき裏絵に「走り猪」採用。‘08年全国伝統工芸品展「寝牛」優秀賞。‘12年年賀はがき裏絵に「雲のり龍」採用。’13年全国伝統工芸品展「馬のり天神」優秀賞。 受賞歴:‘95年小幡人形滋賀県伝統工業品指定。‘12年東近江市にて伝統工芸技術師指定。
【小幡人形について】ホームページは>>>こちらから
【関連企画】
近江のかたちを明日につなぐ展vol.2
かわいらしさのかたち −土人形の魅力 小幡人形−
2015. 5.25(mon) - 6.13(sat)
12:00-18:00
カフェテリア「結」内ミュージアムショップ Closed on Sundays/日祝休館
詳しくは>>>こちらから