講師:細川源太郎 (堅田商工会会長)
日時:2008年11月22日(土) 10:40~12:00
場所:成安造形大学 本館棟021教室

今回は堅田の歴史文化を掘り起こし、街の活性化につなげようと活発な活動を続けておられる堅田商工会会長細川源太郎先生に歴史文化を中心に堅田のすべてを詳しく語っていただきました。
堅田のすべてを語っていただくには大変短い時間でしたが、旧石器、縄文、弥生といういわゆる先史時代の歴史から始まり、白鳳時代の衣川廃寺、平安時代の堅田「院内道」の伝説、下鴨神社の御厨となって漁業権を掌握したこと、室町時代末期には浄土真宗中興の祖蓮如上人や大徳寺の高僧一休宗純が活躍したこと、江戸時代には松尾芭蕉をはじめとする文化人が多くここを訪れたことなど、丁寧に解説いただきました。明治期に近世の発展から一旦輝きを落とすが、大正・昭和に入ると東洋紡が堅田町に工場を建設し、琵琶湖大橋が建設され、湖西線が開通するなどし、周辺の人口も増え再び発展の兆しが見えてきたと語られました。しかしながら、現在は長らく続く不景気もあり、街に元気がないが、成安造形大学の学生さんが頑張ってくれた「湖族郷アートプロジェクト」などの力を借りながら、活気あるまちづくりを続けて行きたいと未来へのメッセージもいただきました。授業の最後には堅田出身の喜劇役者志賀廼家淡海(しがのやたんかい)の淡海節を披露していただきました。