「近江 里山フィールドワーク」今森光彦先生のマキノの雑木林「萌木の国」で枝打ち!

2012 年 12 月 4 日

12月2日(日)「近江 里山フィールドワーク」の最後の授業が行われました。

 この日は大変気温が低くなりましたが、時折晴れ間がのぞく天候に恵まれ、
今森光彦本学客員教授が管理する雑木林「萌木の国」で授業が行われました。 

 午前11時JRマキノ駅に集合、雑木林に入ると早速今森教授から、
「もともとこの辺りの雑木林はクヌギやコナラなどが中心で、燃料を生産する薪炭林として活用されており、
人間の手が丁寧に入り、多くの生物とともに共存してきた。そして現在は炭の需要が無くなり、
シイタケのホダ木をつくるための雑木林を残して、極端に少なくなってしまったが、
生物多様性を考えるとき、この雑木林が持つ力をじっくり見つめ直す必要がある」など、
雑木林の歴史や機能についての解説がありました。

熱心に解説する今森教授

熱心に解説する今森教授


雑木林の中で今森教授の解説を受ける学生

雑木林の中で今森教授の解説を受ける学生

 今森教授が管理する雑木林は、カブトムシの棲家をつくるような役割があり、
夏にはここで親子対象の「萌木の国昆虫教室」が行われています。
この日はそのイベントに参加された親子連れも来られ、学生達も一緒に晩秋の雑木林に
欠かせない枝打ち作業などの手入れを行ないました。

枝打ち作業

枝打ち作業

 作業の中には強風で倒れた太い櫟(くぬぎ)の木を裁断することや、
細かい枝を集めて昆虫の寝床をつくったりすることなどがあり、
またその作業途中に見たこともないような虫を発見すると、そこで今森教授の昆虫教室が始まったりしました。

倒れたクヌギを細かく裁断する学生

倒れたクヌギを細かく裁断する学生

コオロギとキリギリスの両方の特徴を持っているコロギスの生態を解説する今森教授

コオロギとキリギリスの両方の特徴を持っているコロギスの生態を解説する今森教授

学生がコロギス発見!

学生がコロギス発見!

 作業の途中に、引率の佐藤悦子特別講師が、ドングリの実の種類や昆虫の話など、
雑木林が持つ生物多様性の話がありました。
戦後にたくさんの木の実や昆虫を生産する雑木林が減少し、実を付けない杉・檜(ひのき)の人工林が増殖したことで、
獣の棲家が無くなり、現代の獣害問題なども引き起こしていることなど、
学生達は、雑木林の中で貴重な知識を得ることができました。

22種類あるというドングリの種類を確認

22種類あるというドングリの種類を確認


シイタケのホダ木をつくる雑木林を見学

シイタケのホダ木をつくる雑木林を見学

 この授業は、前半に仰木の集落が保有するいわゆる人工林に入り、その森を守るという森林活動を体験し、
最後にかつて人間が共存していた雑木林を体験するという流れになっています。
一見、同じように見える森林ですが、その役割や機能は全く異なり、
今後の森林のあり方や人間との関わりを考える機会になったと思います。
この体験を学生達がどのように考え、まとめるか、最終レポートに期待したいと思います。

報告:近江学研究所研究員 加藤賢治

ブライアン・ウィリアムズ氏と永江弘之研究員の公開講座を開催!

2012 年 12 月 1 日

ブライアンさん

ブライアンさん


公開講座「近江のかたちを明日につなぐ」第5弾を開講しました。

本日、附属近江学研究所主催の「近江のかたちを明日につなぐ」をテーマに
連続講座の第5回目として「風景のかたち~琵琶湖の原風景」を開講しました。

曲面絵画の風景画を発表する一方で、風景画家の立場から荒らされていく自然を憂い、
自然保護再生を訴えてこられたブライアンさんを講師にお招きし、
本学教授で風景画家である永江弘之研究員と対談いただきました。

ブライアンさんは、生物学的な視線で、長年、日本や世界を旅する中で出会った風景を読み解き、
その自然環境の豊かさがどこからくるものなのかを、語られました。

また、永江先生との対談では、身振り手振りを交えて、絵を描く楽しみが伝わるお話で盛り上がり、
ブライアンさんの幅広い魅力が伝わる講演になりました。

講演後、13:30からは、展覧会場ギャラリーアートサイトにて、ギャラリートークを行いました。
ブライアンさんの作品への想い、取り組み方、その作品ごとのエピソードを笑いやメッセージ性のある言葉で
お話頂きました。
また、サイン会も開催し、一日を通して、充実した講座となりました。

また、後日詳しいご報告を、ブログで行います。

日時:2012年12月1日(土)10:40~12:10
場所:成安造形大学 聚英館3階 聚英ホール
講師:ブライアン・ウィリアムズ氏 (風景画家)
対談:永江 弘之氏(本学准教授、本研究所研究員)
タイトル:「風景のかたち~琵琶湖の原風景」